吃音を治すためにできる訓練って? [吃音症]
吃音の治療には、様々なものがあります。
吃音の原因は主に心因性によるものということから、薬物療法、催眠療法、呼吸療法などによって、気持ちを落ち着け、リラックスさせるという治療方法がとられます。
不安や緊張、ストレスを取り去ることで、吃音の症状の緩和に効果がありますが、それと同時にトレーニングをしていくことで、より効果があがるでしょう。
吃音の原因の一つとして、声を出す発声器官のコントロールができていないこともあるためです。
どれだけ心を落ちつけても、肝心の発声器官のコントロールが行えなければどうにもなりません。
吃音症の人は、声を発する時に言いたい言葉を正しくスムーズに出せないという癖がついている場合があるのです。
その癖を直すためのトレーニングを行うことで、どもることなくスムーズに話ができるようになります。
癖には個人差があり、また、吃音の症状や年齢、生活環境によってもトレーニング方法が違ってきます。
うまく音を出せるように、ゆっくりと音を伸ばす訓練を行う人もいれば、どもってもいいからとりあえず、繰り返し発声練習をする人もいるでしょう。
忙しい社会人ならば、専門家によるDVDを見ながら自宅で自分のペースで行うこともできますし、小さなお子様なら、ことば教室などに通うのもいいでしょう。
ことば教室は、大人向けに開催しているところもありますから、ぜひ利用してみてください。
より本格的に、効果的なトレーニングをしたい場合には、医療機関に出向いて専門家によるトレーニングを行うこともできます。
吃音に限らず、癖というのはなかなか治らないものですよね。
トレーニングがすぐに結果に繋がることはないので、結果を伴うにはそれなりの時間がかかります。
長期戦になりますから、モチベーション維持のためにも、一人でトレーニングするのではなく、ことば教室や医療機関でのトレーニングをおすすめします。