あがり症の症状が出た時、咄嗟に対処できることって？

大切な場面であがり症の症状が出たときに、咄嗟に対処できることはあるのでしょうか？まずは、心をゆったりと落ち着かせる方向に持っていくために、呼吸法を取り入れましょう。あがり症で呼吸が乱れるのは、ほとんどの人に起こり得る症状であるため、呼吸法の実践は有効なのです。



あがり症で呼吸が乱れてしまった場合、重度になると、呼吸の仕方がわからなくなるというパニック状態に陥ることもあるほどです。

そうならないためにも、呼吸法の実践が大切なのです。あがり症に有効な呼吸法は、腹式呼吸です。いわゆる深呼吸のことで、心身をリラックスさせる効果があるとされています。

そこで、ここでは、腹式呼吸の方法を説明します。立っていても座っていても構いません。

まずは、背筋を伸ばして、顎を引き、肩の力を抜いてください。

おなかに手を当てて、息を吸い込みます。

このとき、おへその下にあたる丹田という部分に空気を送り込むイメージでおなかをふくらませてください。

次に、口からゆっくりと息を吐き出します。

おなかをへこませながら、しっかりと息を吐ききることが大切です。息を吸った時の倍くらいの時間をかけるくらいの気持ちで吐いてください。

コツとしては、息を吐くと同時に、肛門を引き締めることです。そうすれば、長くゆっくりと吐き出すことができますよ。

さらに効果を高めたいときは、イメージトレーニングを加えるとよいそうです。

自分に自信がつくような前向きなイメージをしてみてください。自分は落ち着いている、うまくできる、というように。

あがり症の症状が起こっている時に、呼吸法を実践しようとしても、普段から腹式呼吸に慣れていないとなかなかうまくいかないものです。

日常的に腹式呼吸の練習を行うことで、呼吸法を体で覚えて、いざという時にきちんと対処することができるでしょう。