パニック障害で過呼吸になった時 [パニック障害]
パニック障害で過呼吸になった時には、肺で呼吸するいつもの呼吸のやり方ではなく、お腹を意識して行う腹式呼吸を心がけて、大きく深呼吸をしてください。
腹式呼吸とは、息を吸った時に意識してお腹を膨らませて、お腹から息を吐き出す呼吸方法のことをいい、本格的に歌を歌う時やヨガなどでもよく用いられています。
過呼吸というのは、酸素を多く吸いすぎたために起こる症状です。
腹式呼吸でゆっくりとした深い呼吸を続けることで、症状を和らげることができます。
また、外出する際には、バッグの中に小さなビニール袋などを入れておくのもいいかもしれません。
過呼吸になると、必要以上の酸素を体内に取り込んでしまって、酸素分圧が上がってしまいます。
でも、逆に、二酸化炭素を体内に入れれば、簡単に言うと相殺することができるのです。
過呼吸が起こった際には、ビニール袋を口にあてて、深く呼吸してください。
そうすれば、自分の吐き出した二酸化炭素がビニール袋の中に充満しますよね。
それを呼吸によって取り入れることで、二酸化炭素が体内の酸素分圧を下げる働きをしてくれます。
パニック障害の症状
パニック障害の症状として最も代表的なのが、パニック発作です。
パニック発作とは、ある日突然、冷や汗、めまい、吐き気、呼吸困難といった症状が起こることをいいます。
体が震えたり、手足がしびれたり、動悸が早くなったりすることもあり、このまま死ぬんじゃないかという不安や恐怖を感じる状態が10分から30分、人によっては数時間続くこともあるでしょう。
パニック発作によって、自分で自分がコントロールできず、発狂するかもしれないと思うほどの恐怖を一度感じると、いつまたそれが起きるかわからないため、予期不安といわれる症状に陥ってしまう人も多いです。
あの発作がまた起きたらどうしよう、発作の時に他の人に迷惑をかけたり、耐えられないくらい恥ずかしいことをしてしまったらと不安に思うことが、かえってパニック発作を起こしやすくするといわれています。
それに、過去にパニック発作を起こした場所を避けたくなってしまうので、行動できる範囲がどんどん狭くなっていくでしょう。
人ごみやエレベーター、電車、バス、映画館、レストランなどが苦手になってしまって、まともに日常生活を送ることもままならなくなってしまうケースも少なくありません。
こういった症状を広場恐怖症と呼んでいます。
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